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2022.05.29ブログ

日本舞踊の発表会の様子⑤小道具も華やかな古典舞踊3曲編


日本舞踊にご縁がない方にも是非見て頂きたい麻春会の発表会。
2022年4月17日に第10回目の会を終え、曲紹介も兼ねてご案内したいと思います。





麻春会の特徴としては、
平均年齢が若くて役者が多い!
日本舞踊の発表会には珍しくショーもやる!

「誰でもできる日本舞踊!」「踊っても観ても楽しい日本舞踊!」
をモットーにしています。
少しでも、日本舞踊を身近に感じていただけたら嬉しいです。









さぁ、新舞踊からの休憩明け。
どっぷりと古典舞踊に戻って頂きましょう。

後半の幕開きはやはりご祝儀曲より。









長唄 七福神 森田祐吏









七福神といっておきながら、出てくるのは恵比須様だけなんです。
そしてこの曲の最大の特徴は、ご祝儀曲なのにかなりアップテンポ!

重々しい部分もあるのですが、踊っていても楽しい舞踊です。
私は、師匠に振りを頂いている時あまりの楽しさに後ろを向いた瞬間思わず「楽しいぃ~」って言っちゃったぐらいです。(もちろん小さな声で)

麻春会では、みんなヒ~ヒ~言ってますが・・( ;∀;)





長唄 汐汲 笠井里美









この曲は、小道具も珍しいので順にご説明します。

まず、曲としては能の「松風」から趣向を取っています。
在原行平が須磨の浦に流されたときに馴染んだ海女「松風」が、行平の形見の品を身に付けてありし昔を懐かしみ舞います。

と、この話を知らないとなんのこっちゃですよね。
意外とドロドロしたお話なんですが・・

日本舞踊あるあるが続きます。

踊りそのものは物語にあまり捕らわれることなく、むしろ変化舞踊の特徴であるバラエティに富んだ構成になっています。

出ました!!
よくあるんですよ、このパターン。

もちろん踊る時は、役の背景は理解しておいた方がいいとは思うのですが見る時は理屈抜きで目で楽しんで頂ければいいんです。

なので、日本舞踊を観る時はあまり難しく考えずに!

今回は、自分の振袖を少し切って衣装にしています。(日本舞踊をやれば又振袖を着る機会がありますよ!)本人も振袖も喜んでいました。

そして、烏帽子を付けて汐汲の桶を持って登場します。
この桶、案外問題児( ;∀;)
特別に重いわけではないのですが肩にずっしりきます。
まっすぐ進むならいいのですが、周る時は遠心力でブンブンしちゃいます。
でも気にしすぎると、動きがぎこちなくなり・・
私はそういう時、「小道具に負けないで仲良くして!」と言います。

写真のように、自然に動く桶は問題ありません。









こちらの小道具は「三段傘」とも「三階傘」ともいわれる、独特の小道具。

見た目は華やかですが、これも扱いが・・しかもお稽古では長い棒で代用しますので本番前の数回で仲良しにならなくてはなりません。

この小道具を手にするたび、「よく考えるたよなぁ~」って思います。









そのほかに「中啓」という舞扇のような小道具も。
扱い方は、舞扇と同じなのですが指をゆるめると閉じてくるので少しコツがいります。

このような本物の小道具は、発表会に出さなければ持つ機会がありません。
もちろん小道具さんからお借りするのでお金もかかります。
でもその分経験値は上がります。

日本舞踊の発表会はお金がかかると言いますが、全ては自分で選べます。
小道具代をかけれない場合は、自分のお扇子だけで踊れる曲を選べばいい。

こんな時しか持てないんだからと、あえて持ってみたい小道具が出てくる曲を選んでもいいんです。





長唄 玉屋 才川優喜









玉屋とは、現在では思いもつかない「シャボン玉売り」です。

小道具もたくさん出ます。
まずは、玉屋と書いてある傘と下箱をぶら下げて爽やかに登場。

この曲は台詞もあります。

途中(なぜか)蝶々売りの姿も踊って見せます。

この首からぶら下げている下箱、座る時は手で押さえるなど注意点も。
お稽古では、どんな箱でもいいので首からぶらさげて感覚をつかんで!と伝えています。

そして、これもよく考えられている小道具のひとつ「振り出し蝶」
下に向けると蝶が出てきて、振れば飛んでいるように見え、棒を立てれば蝶が引っ込み止まっているように見えます。





お稽古では2本のお扇子で代用。向きさえ間違えなければ、本物を持ってもうまくいきます。

そして何も持たない手踊りは、振りが早くて細かい。
覚えるだけでも大変な曲です。
(見てると楽しいけど)





さぁ、小道具の見どころもあった3曲をご紹介しました。

次回をお楽しみに!


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