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いまからする話は結論が出ません。
何が正解かわからないからです。答えは自分で出すしかないからです。
でも、特にキャリアの短い方や、これから役者を目指そうとする方たちが今「普通」と思っていることを、たまには違う意見も聞いて見直してみるのもいいんじゃないかな・・って思っているだけです。
前置き
私もそうでしたが若いうちや、始めたばかりの時は手探りだし、後悔したりちょっと痛い目にあう事も全ていい経験になると思っています。
周りが反対しても自分が「今、この行動は必要!」と思うことは突き進めばいいと思っています。
じっとしていられない!何でもいいからやりたい!ギャラなんて安くてもいい!
全て理解できます。
とにかく経験値を上げないとお話になりませんもんね。
私も、始めたのが遅かったのもあり、いい時代だったのもあり・・
「現場たたきあげ」なんです。
下準備期間がないままだったので、必死でしたけどね。
それでもいろんな意味で「これだ!」と思わない限り同じ現場は2回まで・・でした。決めていたわけではないのですが、自然にそうなっていました。
幹を太く長く伸ばしたいなら、自ら剪定をする勇気も必要です。
常に土に栄養を与え、剪定しながら伸びていく。
すべては自分が決めたこの道を、長く続ける為です!
仕事の条件(ギャラ編)
普通のお仕事だったり、アルバイトを探すとき条件を確認しますよね?
今、貴方が携わっている芸能のお仕事はちゃんと最初に確認しましたか?
さぁ、一緒に文句を言いましょうか⁉
なんでこの世界、曖昧な事が多いんでしようね( ゚Д゚)
私もこの事はいつもおかしいなぁ~って思っています。
でも最初の頃はお仕事もらえただけでありがたいし、先方から言ってこない限り聞きにくいですよね。
←本当はおかしいけどね
もちろん先にギャラの話を出してくれる事もありますが・・
いまだにそうですよ。仕事に入ってからその係の人(?)がやってきて、あの~ギャラのお話なんですが・・って始まります。もう断れないのにね・・(^_-)-☆
ただ今の私は、いくらであろうが挑戦したい内容だったりこの現場は無条件!な所ばかりなので問題はありません。
では、先に出た話をします。
「これだ!」と思わない限り同じ現場は2回まで
これを適応しましょう!
やってみないとわからない事だらけの1回目。
今の自分を出し切り、そしてしっかり吸収しましょう。
自分の役や内容、そしてギャラ。
自分に取って価値がありましたか?
両方納得なら良かった!次もあるといいですね。
多分、今の自分にはこの役で文句はないって最初は誰でも思うでしょう。
ギャラは?
終わった後、その間休んだバイトもたたり日常のお稽古代(の前に家賃とかの生活費)も出せなくなるほど生活が苦しくなっていませんか?
日常のお稽古事は、自分の商品価値をあげる大切な時間。
現場の方が勉強になっているなら、お金をもらって勉強できた!と思う時期もあると思います。が・・
その状態で又声がかかったら・・
声がかかるのは誰でも嬉しいです。
私は、2回目で必ず追加条件を出してきました。(納得いっていない場合)
NOだったら断る覚悟でしたが、だいたい通りました。
全員にこれを勧めるわけではありませんが、プロになりたいなら考えていかなければなりません。
今はそれでもやりたい!と思うのもよし。
来た話を断るのは勇気がいるけど、自分の価値を上げるのも大事。
難しい判断だとわかって言ってます。
私は、条件も自分で上げて尚且つ2回目で周りを見る余裕も出て吸収しきって次の階段を上がる準備をしてきたつもりです。生意気でもハッタリでもいいんです。
「こんな条件でもやる人」ってレッテルは、剝がすのに時間もかかります。
舞台の稽古期間編
テレビのお仕事の場合、まずは撮影予定期間拘束ですよね。(だいたい2週間ぐらい?)
常連になったり有名になればNG日も出せるでしょうが、普通は自分の撮影日が決まるまではその間は動けません。
私自身も、これが「当たり前」という感覚があります。
でもこれがアルバイトだったら2週間拘束で仕事は1日。その賃金が2週間分として納得できれば問題ないけど、そうじゃなかったらやりませんよね?
というように、「当たり前」や「普通」と思っている事もいきなり行動に移せなくてもたまに見返すのも必要です。
テレビは、いわゆる稽古期間というものはありません。
なのでここでは、舞台に限ったお話になります。
「舞台」と一言で言うには、いろんな所があるのですが・・
簡単にまとめると
①商業演劇(大劇場)
②プロデュース公演(中劇場)
③劇団公演(小劇場)
④大衆演劇
かなりおおまかですけど・・
どこがいいとか悪いとかの話ではありません。全部いいんです。
今回なんでこんな記事をあげようと思ったかというと・・
商業演劇が主な仕事場だった私としては、1ヶ月公演のお稽古が長くてだいたい2週間前後。
もちろん人それぞれではありますが、きちんとギャラは出ます。
昨今の商業演劇事情はかなり変わりましたが、その変はややこしくなるのでスルーします。
今、私が頭を下げてまで出たいと思えなくなったことでお汲み取り下さい。
(これは私の天秤の片方に重いものが乗っていてバランスが取れないので選んでいない。とお考えいただいても・・)
そして極端に④の大衆演劇も経験しております。
前日の夜に、台詞をもらい立ち位置確認のみで本番。
←これも、劇団にもよるし特別狂言など演目によっても違いますが基本日替わりで毎日芝居もショーも変わります。
ここでのギャラは、私には語れません。
客演こそあれど劇団体制なので、たまたま大衆演劇のお仕事が入った!と言う方はいないと思うので詳しくは触れません。
もし、お話があったりやってみたいと思っている方で不安な方はお問合せメールください。
そんな私ですが・・
麻春会の役者さん達から決まった舞台の報告を受けます。
本番数日で稽古1ヶ月~2ヶ月近く。
その間お休みしますって。最近はないけど以前は、無事に終わってもバイト三昧にならないと生活できないので再度お休みだったり。
もちろん、麻春会はお稽古場なので本番優先は当たり前なんですが。
そんな報告を受けるたびに「大丈夫かなぁ~?」って気持ちになってました。
舞台が決まったのはいいのですが・・
最近、ある子に聞いてみました。
「素朴な質問なんだけど、2人芝居で1ヶ月もなんの稽古するの?」って。
稽古しながら台本を書き換えたり、演出家不在でも稽古したり、時には前半はワークショップだったり・・と聞きました。
絶句でした。
これはお稽古事の一環なのか、趣味なのか・・。
プロになる為に通る道と行ってしまえば簡単なんですが。
私が聞いたその子は、自分でも企画制作している子です。
外部からの話は、稽古のやり方まで口を出せないだろうけど今度自分で企画する時に実験したみたら?と伝えました。
本番が何日であろうが稽古は長くて2週間。
その代わり、しっかりした(変更しなくていいように)台本を用意する事。
事前に役者の手に渡る事。
その状態で2週間で仕上がらなかったらプロじゃない!って気持ちで。
自分はそういうところでしかやっていないので「当たり前」だと思っていました。
考えてみたらそうですよね。今度やってみます!と。
この会話がこの記事を書いているキッカケです。
その彼女。
小劇場が集まる地域で飲食店のアルバイトをしていた時期があります。
稽古や本番後、芝居の話で盛り上がりながら飲んでいる方たちを見ながら「これが楽しいんだろうなぁ~」って感じたことがあるそうです。そこで終わっちゃいけない。って。
それの何がいけないんだ!って思わないでね。
私も一緒。
ある時、何人かで振付を決める時間を過ごしその後ご飯に行って踊りの話で盛り上がる。
「あ~、幸せ!こんな日が毎日続かないかな~」
「そりゃ無理だね」
って会話をしたことがあります。
その振付が舞台に上がって初めてギャラが発生されるだけで、その幸せな時間は何時間費やしてもギャラに含まれちゃいますからね( ;∀;)
楽しいですよね。大好きな事を人と共有しながらワイワイ飲んでるって。
でも気を付けないと、度をこすと「高級な趣味」になっちゃいます。
(これで生活できる方は止めません)
自分の好きな事や、やりたい事を仕事にするのは簡単な事ではありません。
事務所に入っていたって、結局は自分を守るのは自分。
全て自分の責任です。
本当にこの道でやっていきたいなら「個人事業主」として自覚を持ちながら、数々の選択をしていく必要があります。
冒頭でお伝えしたように、正解は自分で見つけるしかありません。
悩むよね。孤独だよね。
そんな時はモチベーションアップの為にワイワイ飲みましょうか?