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芸歴32年を迎え、紆余曲折しながら舞台役者を続け、そして日本舞踊指導と振付や所作指導の仕事をしている麻倉ゆうきが、今まで学んだ事や日々感じている事をお伝えしていきます。
人生をかけて取り組んでいる「芸の世界」を皆さんと共に歩んで行きたいと思います。
私は、今までの経験から役者は日本舞踊が必須科目だと思っています。
「時代劇だけではなく、着物を着るお仕事も絶対にやりません!」と宣言する方は、他に習得するものがたくさんある方だと思うのでおまかせします。
ただ、今はなくても将来そんなお仕事が回ってきたら断りますか?
お受けしたいですよね?いや、受けますよね?
はっきり言いますが、その時慌てても遅いですよ。そんなに簡単な事ではありません。(残念ながら、日本の文化なのに今の生活に密着していないので訓練が必要なのです)
舞踊家目指してないし、踊らないから別にいいでしょ。って思いますか?
着物は着せてもらえるし大丈夫でしょって?
知らないのは罪ではありませんが、役者なのに知ろうとしないことは罪です!
今の現場は、制作サイドも知識がなく「これでいいだろう・・」が増えています。何も言われなかったから「できた」と思ったら本物にはなれません。
多くの先輩方がどうせ言ってもできないし今はあきらめるしか・・って感じているのをご存じですか?
時代は変わります。当然です。いわゆる、今風になっていく事には抵抗ありません。時代に合わせて変化してでも残っていく方がいいです。
でも、それをやっていいのは基本ができている人に限ります!
よく言う、型崩しは型が無ければ崩せません。ただの型なしです。
まずは、きちんと和物の基本を習得しましょう。
踊らない役でも、着物を着て役で立つ、歩く。たったそれだけでも、日本舞踊をやっていないとできません。
もちろん男性もね!男性は立ち回りも必須科目になります。そしてこの2つは、相乗効果があるのでダブルの力で上達します。
「役者の駆け込み寺」
麻春会はまさしくそんな場所です。
役者はもちろんの事、オペラ歌手・ダンサー・立ち回りを極めた方も仕事に活かすために日本舞踊をお稽古しています。
そして一番の利点は、仕事が決まった時にこんな場合どうすればいいかと相談ができる事。すぐお稽古内容を変更してその役の所作(立ち居振る舞い)の稽古をします。
長い間現場にいる役者が指導している団体ならではだと自負しています。
衣裳部屋の行き方、鬘をのせるなら羽二重のことまで指導します。
小さな役だろうが、台詞がなかろうが、現場に行く以上知らないと恥をかく和物の「常識」があります。
さぁ、皆さんどうしますか?和物の仕事も堂々と受けられる本物を目指しませんか?
まずは体験稽古で日本舞踊にふれてみて下さい。
特技に「日本舞踊」と書けるまで道のりは長いですが1日でも早く始める事をお勧めします。
一緒に本物を目指しましょう!