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今の私には大切なカテゴリーになった「振付」というお仕事。
たまに、私っていつから振付師になったんだろう?と不思議に思うこともあります。
(舞踊指導と同じで、振付します!と宣言していないので)
今までたくさんの舞台やテレビで振付を受けてきました。
「役者」として商業演劇に出演しても2部のショーで踊るのが当たり前。
芝居で日舞を踊り、ショーで洋舞を踊る事もざらでした。
テレビで歌番組が多かった時代は、現場から現場に移動するぐらい踊りまくっていました。
その時は、着物でいろんなタイプの踊りを踊りましたね・・
正統派の日本舞踊、教えている今は新舞踊と呼んでいる歌謡曲で、そして通称半日舞と呼んでいた着物なんだけど洋舞のような振りまで・・
振りを覚えては踊っては忘れ・・の繰り返し。
有難い事にそんな時代を過ごせたので、「振付する」ことも自然にできたのかもしれません。
よく、どうやって振付するの?って聞かれることがあります。
一言で言うと
「観たいものを作る」
なんです!
私が振付依頼を受ける曲は、「群舞」が多いです。
そして、幕開きやラストの曲など重要な箇所なので責任重大です。
ワクワクして幕が開くのを待っていらっしゃるお客様が、この音と共に何を期待するか・・
最後に何を観たら元気になってくれるか・・
舞台、そしてショーが好きな私に取ってかけがえのない仕事になりました。
これを活かして麻春会の新舞踊の振付をしていますので、選曲も振付もちょっとショー寄りになっていると思います。
もちろん発表会のフィナーレも私が振付しています。
その場合は、お客様の事にプラスして出演者の「勉強」になるように考えています。
経験年数も違うので、振りの難易度も変えて振りを作り全体で一つの作品になるように・・
最近の振付の現場としてはこちらの「竜小太郎バースデイ舞踊会」
踊り、歌、芝居となんでもこなす小太郎さん。もちろん振付もお手の物ですが、私の振付を気に入って頂き群舞を任されています。
今回は1部の民謡メドレーのラスト。
かなりアレンジの入った「こきりこ節」でした。曲を聞いた時・・ありゃ~難しい( ;∀;)になりました。
何が難しいかと言えば、カウントが数えられない部分が多々。
群舞の場合は、まずカウント割りをして曲を分析します。
そして何回も曲を聞き、全体の出入りやフォーメーションを決めます。
そして振付(手順)を決めていくんです。
なんのこっちゃですか(*‘∀‘)?
いつも思います。
振付って料理と同じ。
食材をもらう→曲と出演者をもらう
この食材を活かすレシピを考える→ここが振付
煮込んでみて味見をする→お稽古
料理を提供する→本番
美味しかったよの言葉で喜ぶ→良かったよの言葉で胸をなでおろす
('Д')
そうなんです。
食べるのはあっという間なんですよね('Д')
でも、客席の後ろから全てを見届けお客様の拍手に私も感動してしまいます。
そして控えているのがこの2本。
どちらも、大変な群舞になりそうです。
まさに、今までやってきたことが活かされる振付というお仕事。
自分が観たいものを作り、お客様に楽しんで頂けるなんて本当に幸せです。
麻春会の古典舞踊は宗家藤間流の振りを伝承。
新舞踊と発表会のフィナーレは麻倉ゆうきの世界を創作。
この環境によって私はどんどん成長させてもらっています。
「踊り」が大好きな私が、生涯をかけて取り組める場所がある事に感謝しています。
皆さんも、そんな私と踊りを通して一緒に成長しませんか?