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2022.06.03ブログ

日本舞踊の発表会の様子⑥古典舞踊最終回。会主による「初桜道成寺」まで!4曲ご紹介します!


日本舞踊にご縁がない方にも是非見て頂きたい麻春会の発表会。
2022年4月17日に第10回目の会を終え、曲紹介も兼ねてご案内したいと思います。





麻春会の特徴としては、
平均年齢が若くて役者が多い!
日本舞踊の発表会には珍しくショーもやる!

「誰でもできる日本舞踊!」「踊っても観ても楽しい日本舞踊!」
をモットーにしています。
少しでも、日本舞踊を身近に感じていただけたら嬉しいです。









さぁ、麻春会門弟は後3人で終了です。
引き続き古典舞踊が続きます。

発表会の曲順は、だいたい経験年数の浅い方~長い方に進んでいきます。
今回は、お客様に観て頂きやすいように小唄コーナーや新舞踊コーナーを作った為多少前後しています。

まずはこの曲から。





長唄 雨の五郎 林雄大









お馴染みの・・と言いたいところですが、ご存じない方はご存じないですね( ;∀;)
芸能事務所の団体稽古をしていた時は、基本訓練の後女性は「藤娘」男性は「雨の五郎」をお稽古させました。
荒事と言われる、荒々しい所作が出てきます。
麻春会では、男女問わずお稽古します。

父を殺されてしまった曽我兄弟は、18年の苦難の日々を経て仇討ちを果たします。
舞踊「雨の五郎」は仇討ちの前、弟の五郎が敵の目を欺く為に吉原通いに身をやつし廓へおもむく姿を描いています。(ちなみに歌舞伎でよく聞く「助六」と同一人物ですよ)

出ましたね!日本舞踊あるある!
仇討ちとは関係なく女に会いに行くところから始まります。
小道具の「巻き手紙」
真っ白だと男から女への手紙。天紅といって上部が紅色だと女からもらった手紙です。
写真だと残念ながらわかりませんが、五郎の持っている手紙は天紅です。

このように、特に吉原は舞踊にたくさん出てきます。
若い方に背景を説明する時「吉原」「廓」「遊女」が通じないと困る時があります。
時代劇離れの影響も感じます。









義太夫 鷺娘 高峯梨









あ~、これもお馴染みの・・って言いたいところですが無理かな( ;∀;)

藤娘が藤の精なら、こちらは・・・?
そうです。鷺の精です。
よく役の気持ちを理解して踊る・・と言いますが鷺の気持ちを?
いやいや、鷺の部分はお袖を使ったり足の指先で「鳥」を表現しますので、娘として踊ります。
小道具は傘のみ。お扇子も出てきません。

そして、もし鷺娘をご存じの方かいらっしゃったらそれは多分長唄の鷺娘です。
今回は義太夫。(曲も違います)

一面に雪がしんしんと降り続く中、海辺に白無垢姿の鷺の精。
義太夫「鷺娘」は長唄よりも短く、最後は責め苦の中でもがき苦しむのではなく、四季を題材にした「冬」を現した曲で春を待ちわび自然の恵みに感謝する内容です。





長唄 都風流 堀内まゆみ









彼女と鷺娘の高峯は、1回目の会から出演しております。
結果的に麻春会と名付けた団体になりましたが、最初は彼女と2人っきり。「次はいつやる?」みたいな状態でした。
なので、これだけの出演者数に一緒に驚いてくれるメンバーなんです。
途中お仕事の関係で数年ブランクもありましたが、もちろん門弟のトリです。

明治大正の頃までの、東京下町の風物詩を季節の移り変わりのからめて綴り、吉原の廓風情も唄っています。

またまた出ました吉原!
私もこの曲が大好きなんです。ただ、観た印象より10倍ぐらい難しいです。
小道具はお扇子のみ。
途中、花魁としての所作が出てきます。同じ女でも娘、芸者、花魁は踊り方が違います。
堂々と、凛とした色気。後半は「雪の中を歩く」等雪景色をお客様に感じて頂くように踊らなくてはなりません。空気がひんやり感じるぐらいに!(難しいですよね~)









そして、賛助出演の私の姉弟子2人の貫禄あり!余裕あり!の舞踊に続きます。
お2人にご挨拶して、その間私は「初桜道成寺」の支度に入ります。約13分!急げ!
最初に「老松」を踊ってから、髪型は少しづつ変化させていきましたがずっと舞台袖で見守っておりましたので・・

あ~、自分で踊ってる方が楽です(*'ω'*)
舞台上は1人っきり。どんなにギリギリまでバタバタしていても、スイッチを切り替えられます。





長唄新曲 初桜道成寺 会主 藤間勘奈春

この作品は、古い地歌の「道成寺」から歌詞を借り新たに作曲されたものです。
女が大蛇と化して愛する男を焼き殺した「道成寺伝説」がもとになっている、お馴染みの歌舞伎舞踊「京鹿子娘道成寺」。
背景にある、恋心、道成寺の鐘、そして蛇体の本性・・









8分ほどの曲なんですが、やはり「道成寺」と付いてしまうと期待度が上がるのでプレッシャーですね。
このために用意した枝垂桜の着物。わかる人いるかなぁ~と思いながら、うろこ柄(蛇を意識して)の帯にしてみました。特に踊りの中で蛇には変わらないのですが・・

本来は桜の釣りもの、上手に鐘が釣ってあれば申し分ないのですがいろいろ事情がありますので・・($)恨みの対象物である鐘の場所を、私の目線でわかって頂けたら幸いです。

小道具は、桜の持ち枝のみです。

以上を持ちまして「発表」の部分は終了いたしました。
長々とお付き合いいただきましてありがとうございます。

古典舞踊の解説は、解説の解説が必要なんじゃないかと感じるぐらいの時があります。
アナウンスもこのブログでさえも、簡単に説明しないとキリがなくなりますので理解しにくいところもあったと思います。





この後の休憩だけは15分頂きました。
私は、又急いでショーの支度に入りました。

次回は!日本舞踊の発表会にショー??の
麻春会舞踊ショーの開演です!


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